理想を実現できた注文住宅

注文住宅は建売とは違い、間取りや設備、デザイン等の要望を網羅できることが最大の魅力ですが、案外家族の要望や自分の好みなどを全て反映させることは難しいものです。というのも限りなく広い土地と潤沢な資金があれば、当然全ての要望を兼ね備える住宅を建てることは可能ですが、都心部で建てるとなると要望の取捨選択を迫られ、妥協点を決めなければないからです。また図面や3Dのイメージの資料を見ても、実際出来上がった建物を見た時に想像と現実とのギャップも起こり得ます。注文住宅という大きな買い物は、誰しもが失敗したくないと考える半面、出来上がるまで満足出来るかが判断できないギャンブル性を持ち合わせているのです。注文住宅相場もあってないようなものです。

 

 かく言う私も注文住宅を建てましたが、失敗するどころか大変満足のいく住宅にすることができました。それは私が住宅ではありませんが、設計の仕事に従事していたことが大きく関わっています。設計職は日常的に寸法と格闘しているので、嫌でも寸法の感覚を身に付けることができます。それにより図面やイメージ図という平面を、実物大の大きさや空間として認識することができ、完成後とのギャップを限りなくゼロに近づけられました。結果、取捨選択した要望を反映した図面をもとに、自分や家族が満足いく建物になるのかを十分精査することが出来ました。十分精査したからこそ、施工会社には度重なる図面やデザインの変更をお願いしてしまい、多大な迷惑を掛けたことに申し訳なく思いますが、とても満足のいく住宅を建てられました。

 

 

 ここで私が言いたいのは、注文住宅にするならば、図面を正確に読めるようにしろということではありません。もちろんその能力があるに越したことはありませんが、必要なのは図面が出来上がった段階で十分吟味し、精査することがとても重要だということです。注文住宅という大きな夢に夢中で、案外図面の段階で気付けた問題点や不安事項を見落とすことになり、完成後に気付いた時には既に遅い状況を生じさせてしまいます。施工会社もプロなのでそこまで重大な欠陥が生じることはないとは思いますが、より満足のいく住宅を建てるために是非留意して頂きたいと思います。

我が家の成功した部分と失敗した部分

結婚と同時に子供が出来た事をきっかけに注文住宅で家を建てる事になりましたが、成功したところと失敗してしまったところがあり、満足度は80パーセントくらいですが、建てた事は後悔していません。むしろ実際に暮らしてからは様々なメリットを感じる事が出来たので、結果的に良かったのではないでしょうか。間取りは完全に自分達で考えましたが、パソコンの間取り制作ソフトなども使用して、イメージを明確に出来るように工夫してみました。間取りは実際に生活している事を想像して考える事が重要なので、妻と何度も話し合いながながら、注文住宅情報なども参照しながら間取りを決めていきました。我が家の間取りは、オープンなスペースが多く、子供部屋も大人の様々な作業場所も同じ一つの空間にする事を決めました。子供は後々巣立って行きますが、オープンな空間の場合、後からどのようにも利用出来るので、良い判断だったと思います。

 

ただ子供がこの先成長する中で、自分の部屋が欲しいと思った場合にどう解決するのかが悩みどころと言ったところでしょうか。ただ一部屋は完全に孤立した空間を用意しているので、そこを子供部屋として利用さえても良いと思っています。

 

我が家は土地の広さなどで二階建になっています。リビングは玄関からすぐで、吹き抜けの作りにしました。また老後を考えて一階で生活自体は成り立つようにしており、一階にリビング、寝室、ダイニングキッチン、お風呂、トイレという間取りになっています。二階はフリースペースで、大人も子供も利用できるアトリエのようなイメージにしています。間取りに関しては結構成功していると思いますが、照明に関しては少し不満が残る作りになってしまいました。玄関に部屋の明かりをつけるスイッチをつけたら良かったんですが、玄関から少し上がってやっとスイッチを押す事が出来るようになっているので、夜帰ってくる場合に薄暗い中を少し歩く必要があるので、少し不便に感じてしまいます。しかしコスト面や、住み心地を考えると満足出来る家になったと思います。